
お花を贈る方へ|予算を決めないお花選び
花屋に立っていると
「ご予算は?」と聞く場面がよくあります。
でも、ときどき
「特に決めてなくて」
そう言われることがあります。
その言葉を聞くと
困っているというより
花を見て決めたい人なんだなと感じます。
予算を言わない花選びは
無計画というより
感覚を大事にする選び方だと思っています。
いくら分か、よりも
どのくらいの大きさがいいか。
どんな雰囲気が似合いそうか。
渡したとき
少し照れないか。
そんなことを
先に考えてご案内することを心がけています。
もちろん
金額が大切じゃないわけではありません。
でも、「◯円分」と決めてしまうと、
花が急に条件のひとつになってしまう。
予算を言わない人は
条件よりも
ちょうどいい距離感を探していることが多いです。
大きすぎない。
軽すぎない。
でも、ちゃんと気持ちは伝わる_
そのバランスは
本数や値段より
手に持ったときのしっくり感で決まることが多いです。
だから
ブーケはこの選び方と相性がいいと感じています。
束ねてみて
「これくらいかな」と落ち着くところ_
花同士が支え合って
自然にまとまるところ_
そこに
その人の気持ちが出ます。
「このくらいの雰囲気で」
「さっき見た花みたいな感じで」
そんな言葉で選ぶ花も
とてもきれいです。
予算を言わない花選びは
花屋を試しているわけでも
任せきりになることでもありません。
自分の気持ちを信じて
花で決めるという選択。
その感覚を
花はちゃんと形にしてくれます。

